中山マコトの”小さな会社・店”がすぐに出来ること。

中山マコトと言うマーケター兼著者が、小さな会社や店、個人、独立志向者に対し、役立つ情報、をかけずに出来る集客・販売、知名度アップ法、書いて伝える方法、商品づくりなどをお教えしています。

『なぜ崎陽軒のシウマイは冷たいのに売れるのか?』はじめに・・・紹介します。

はじめに


ヒット商品は、偶然の発見から生まれ得る!

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ポストイットは、まったくの偶然から生まれたヒット商品です。
1969年、スリーエムの研究員スペンサー・シルバーが、強力な接着剤を研究していました。

ところが研究はなかなか思うようにいかず、日々、失敗の繰り返しでした。中にはた
またまできてしまった「よく付くものの、簡単に剥がれる」奇妙な接着剤もありました。
通常、こうした失敗作は棄てられてしまうものです。しかし、なぜかそのときのシルバーはそうしなかったのです。

顕微鏡を覗いた彼は、従来の接着剤には見られない不思議な現象を目にして、すっかり虜になってしまったからでした。

やがて、彼はこう直感しました。
「これは何か有効に使えるに違いない!」
そして、その発見は、かなりの時間を経てですが、実を結びます。

普通ならば失敗作として扱われるその接着剤から、同社の研究員アート・フライが「讃美歌集の栞 しおり として使えるのではないか」というアイディアを閃きます。

シルバーが奇妙な接着剤を作ってから5年後のことでした。
接着剤は一旦貼り付けたら、そう簡単には剥がせません……と言うか、剥がれては困ります。

無理をすると紙が破れたりしますから、貼ったままにしておくことが大前提です。
しかし、何でもかんでも貼っておきたいわけではありません。一時的に貼っておいて用事が済んだら剥がしたいものもあります。


貼って剥がす。
剥がせるように貼る。
「本の栞に使えるのでは?」
フライのアイディアで、状況は一変しました。


もしもフライのひらめきがなければ、「貼って剥がせる付箋」という便利なアイテムは誕生しなかったかもしれません。

発想の転換は新たな市場を創造することができるのです。

崎陽軒のシウマイは「かつてなかった新たな価値」である
さて、本書のタイトルでもある「崎陽軒のシウマイ」にテーマを移しましょう。
崎陽軒のシウマイ(今では一般的に「シュウマイ」「焼売」ですが、本書では商品名に即して「シウマイ」で統一します)もまた、発想の転換で生まれたロングヒット商品です。
崎陽軒のシウマイは1928年に発売がスタートしました。現代と違って、弁当は冷たくて当たり前の時代です。

本来、中華料理の点心は湯気が立ち上る蒸 せいろう 篭で供されるくらい、でき立ての熱々がおいしい料理ですから、弁当には不向きかもしれません。
もしもそこで「弁当のシウマイが冷たいのは当たり前」と割り切っていたら、今日の崎陽軒はなかったでしょう。


当時の店主は「弁当が冷たいのは仕方ない、それならば、冷たいからこそおいしいと感じるシウマイを作ろう」とレシピ開発に情熱を注ぎ、ホタテ貝柱から出たスープを混ぜ込むなど工夫を凝らした独自のシウマイづくりに成功します。

すさまじい試行錯誤を重ねた結果、「かつてなかった新たな価値を持った商品」が登場したわけです。
ある一人の男のこだわりや熱意が、新しい市場を作ったのです。

さて、ここでひとつ、あなたの周囲でニュースなどに取り上げられる「うまく行っている商品、会社、店、サービス」などを改めて見回してみてください。

多かれ少なかれ、かつてなかったものへのチャレンジの結果で生まれたものばかりではないでしょうか。
そう。こうした例は、ちょっと見まわすだけでも山ほどあるのです。まさに金の鉱脈です。
掘ってみなければわからない〝隠れ資産〟です。そしてそれは、明日、いえ、今日にでもあなたが手に入れることのできる成功なのです。


実は、こういったチャンスは世の中にいっぱいあるはずなのですが、ほとんどが見過ごされているように私は思います。


「これが当たり前」だと割り切ったり、「こういうものだから仕方ない」とあきらめたりすれば、扉は開かれません。

物事を上から見たり下から見たり斜めから覗きこんだり……と視点を変えてみましょう。
その発想の転換がヒット商品を生み出すためには必要なのです。
本書は、あなたにそうした「金の鉱脈」を見つける視点を提供するために書かれました。
この視点を手に入れられれば、その瞬間からあなたの世界は金の鉱脈だらけの世界になるでしょう。

そしてその活かし方次第では、あなたも「かつてなかった価値」を生み出す人に
なれるかもしれません。

次のブランドは、この瞬間からのあなたの行動で生まれる
申し遅れました。マーケターの中山マコトです。本書を手に取ってくださり、ありがとうございます。
長年、マーケターとしてマーケティングの世界で仕事をしてきました。マーケティングの本を含め、これまでに 41 冊の著書があり、本書は 42 冊にあたります。

仕事柄、ずっと市場を見てきました。生まれてはすぐに消えゆく商品、企業、店舗もたくさん見てきました。

やはり軽々しく流行に乗るもの(これを私はイージーライダーと呼んでいますが)は長続きしません。

長く続く良いもの=ブランドと言いますが、ブランドは一朝一夕ででき上がることはないのです。
譲れないもの、こだわることを、商品・サービスを通じて伝え続けるからこそ、そこにお客さんとの強く太い関係ができる。

結果、それが世間的にブランドと呼ばれるようになっていくのです。
私は個人的に「最低でも 10 年は続かなければブランドを名乗ってはいけない!」という主義です。

本書でご紹介する実例も、いずれもブランドを名乗るに足るだけの実績とこだわり
を持っています。
そして、あなたのビジネスの大いなるヒントを内包しています。ですが、読んだだけでは成果にはつながりません。

応用して、取り入れて、初めて役に立ったと言えるのです。
永井孝尚さんの著書『100円のコーラを1000円で売る方法②』の中に「企画力とは〝企画を実行する力〟、言い換えれば、〝組織を動かす力〟のことです」というフレーズが出てきますが、ヒット商品を生み出すには、発想を転換し、周囲を巻き込んで実際に動かしてみるしかないのです。

その〝行動〟から、新しい価値を持った商品・サービスが生まれて来るのです。ぜひぜひ動いてみて下さい。

健闘を祈ります。

 

【中山マコト公式ホームページ】 言葉のチカラを武器に走れ! https://www.makoto-nakayama.co